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灯台をキャラ化 神職姿の金華山と硯に座る大須埼 日本財団、石巻市に活用権贈る

石巻市に寄贈されたパネル。左が金華山灯台、右が大須崎灯台のキャラクターパネル

 日本財団が推進する「海と日本プロジェクト」の一環で制作された石巻市雄勝町の「大須埼灯台」と、同市鮎川浜にある「金華山灯台」の二つの灯台を擬人化したキャラクターが完成し、15日、石巻市役所でお披露目された。プロジェクトプロデューサーが市役所を訪問し、斎藤正美市長にキャラクターを自由に活用できる権利を贈った。

 大須埼灯台のイメージキャラクターは、特産の雄勝硯(すずり)に座り、大きな筆を持っているのが特徴。金華山灯台キャラは、金華山にある黄金山神社をモチーフに、髪や瞳をゴールドに仕上げた神職の男性となっている。展示用のパネルとアクリルスタンドも贈られた。

 パネルは今後、大須崎灯台は、雄勝地区の道の駅「硯上(けんじょう)の里おがつ」、金華山灯台は牡鹿地区拠点エリア「ホエールタウンおしか」内の観光物産交流施設「Cottu(こっつ)」にそれぞれ展示される予定。

 市役所を訪れた柴田英知プロデューサーは「灯台にまつわるエピソードを参考に作られた。現地に行くことで交流人口の拡大につながるはずなので積極的に使ってほしい」と話した。斎藤市長は「地域の特徴も盛りこまれている。観光の一助になるように活用していく」と感謝した。

 同財団は昨年から全国灯台文化価値創造フォーラム(東京)と連携し「燈(あかり)の守(も)り人」プロジェクトを展開。聖地巡礼で現地に足を運んでもらい、地域振興につなげようと、キャラクターを制作し、灯台の魅力を幅広い層に伝えている。

 これまで、国重要文化財に指定された江埼灯台(兵庫県)や東北では尻屋埼灯台(青森県)など、40の灯台が擬人化された。大須崎灯台を含む一部は、地域情報とともに動画投稿サイトで人気声優が紹介している。金華山灯台も今後公開予定。冬にはウェブ漫画の配信も検討しているという。

燈の守り人 - 灯台擬人化プロジェクト

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