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色彩模様いしのまき<金>手入れ続けて輝き再生 ヨシ原(石巻市北上町)

西日を受けて黄金色に輝くヨシ原。風にそよぐヨシは「日本の音風景百選」にも選ばれている

 新北上川河口から左岸を上流に向かうと、まぶしさに目がくらんだ。河畔に広がるヨシの穂が逆光に輝き、ふわふわとした黄金色のじゅうたんが敷かれたようだ。

 ヨシは主に新北上大橋付近から上流約5キロにわたって群生する。東日本大震災前は約200ヘクタールに広がっていたが、震災の津波と地盤沈下で6割が失われた。ヨシ自らの再生力と全国からの支援もあり、がれき撤去や移植で徐々に元の風景を取り戻した。

 新北上川のヨシはかやぶき屋根の材料として質が高く、全国の文化財などに使われる。刈り取り作業はまもなく本格化する。春の火入れを経て新しい芽が吹くと、ヨシ原は緑のじゅうたんに姿を変える。

色彩模様いしのまき<赤>甘みと酸味、珠玉の一粒 イチゴ(石巻市蛇田)(2022年12月18日)
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