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「日本一奪還に貢献する」 プロ10年目、宮城・岩出山高出身のヤクルト・今野龍太投手に聞く

 ヤクルトの今野龍太投手(宮城・岩出山高出)が9日、仙台市内で河北新報社のインタビューに答え、「チームのリーグ3連覇に貢献したい」とプロ10年目となる今季の抱負を語った。(聞き手は剣持雄治)

[こんの・りゅうた]ドラフト9位で14年に東北楽天入団。19年にプロ初勝利を挙げた。20年にヤクルトへ移籍。通算成績は150試合登板、9勝4敗1セーブ44ホールド、防御率3・96。178センチ、87キロ。宮城県大崎市出身。27歳。

打者に研究される

 ―昨季は中継ぎの一角として51試合に登板し、1勝2敗、防御率3・72の成績を残した。

 「がむしゃらに攻めの投球ができていた2021年に比べると、打者に研究されていると感じた。『今野イコールストレート』と思われ、変化球に頼り、苦しい投球だった」

 ―課題に感じたことは。

 「後半戦は下半身がうまく使えていなかった。上半身だけで投げて、球に力が伝わっていなかった。体重移動を含めて下半身の使い方を工夫したい」

 ―日本シリーズでは2試合を3回無失点と存在感を発揮した。最初の登板となった第2戦は味方の同点弾を呼び込む好投だった。

 「クライマックスシリーズでの登板がなかったので緊張した。しっかり(失点)ゼロで抑えれば流れが来ると思い、目の前の打者を抑えた」

 ―移籍後初めて仙台での1軍戦だった5月28日の東北楽天戦は1回無安打無失点だった。

 「力みまくったのを覚えている。(結果を残せなかった)楽天時代と同じだと思われたくなかった。地元後援会の皆さんが応援してくれていたので、いいところを見せたかった」

新球種習得に励む

 ―無名の公立校からプロ入りして10年目を迎えた。

 「強豪校に入った方がプロには近いが、無名な学校でもスカウトは見てくれる。部員数が少ない分、打撃練習では部員が多い他校の選手よりも多く打ち、たくさんノックも受けられると前向きに考えて取り組んでいた。そういう考え方は良かった」

 「毎年、3年生が引退した後の秋の大会は部員不足で出られないので練習に時間を割いた。新入生が入る春が勝負。『人数少ないか…

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