色彩模様いしのまき<白> 羽を休める冬の使者 ハクチョウ(石巻市和渕)
ふかふかの羽毛に包まれたハクチョウたちの真っ白な体が川面に映り込む。日が昇るにつれて数羽ずつ水面を蹴り進んで助走し、えさ場へ飛び立った。
北上川と江合川が合流する石巻市の神取橋近くには、毎年多くのハクチョウが訪れる。飛来地として知られる県伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター(栗原市)によると、国内で見られるハクチョウは主にオオハクチョウとコハクチョウの2種類。家族で飛来し、灰色がかった幼鳥の羽毛は1歳ごろまでにだんだんと白く変化する。
10月上旬にロシアの極東部や北極海沿岸から渡り、飛来のピークは1月。越冬を終えた冬の使者は、春が近づく2月から北へと旅立っていく。