芥川賞の佐藤厚志さんに特別賞授与へ、受賞作舞台の宮城・亘理町
宮城県亘理町は24日、同町を舞台に東日本大震災後の10年の日々を描き出す小説「荒地の家族」で第168回芥川賞に選ばれた仙台市の作家佐藤厚志さん(40)に、町特別賞を授与すると発表した。2月11日に佐藤さんを町内に招いて表彰式典を開く。
町総務課によると、町を舞台に小説を執筆し芥川賞を受賞した佐藤さんは、町の教育文化の振興に貢献し功績が顕著と判断した。1982年12月制定の町表彰規則に基づく町特別賞の受賞は、佐藤さんが初めて。
式典は本年度の町スポーツ賞・町文化賞表彰式と併せて開催し、山田周伸町長が佐藤さんに表彰状を手渡す。

仙台市は「賛辞の楯」贈呈へ
仙台市は24日、小説「荒地の家族」で芥川賞を受賞した同市の佐藤厚志さん(40)に、特別表彰「賛辞の楯(たて)」を贈ると発表した。郡和子市長が定例記者会見で明らかにした。
郡市長は東日本大震災で被災した主人公を描いた受賞作に触れ「被災した人たちの思いを肌身で知る人が伝える重要性を、多くの人に受け止めてほしい。今後の活躍を期待したい」と述べた。
賛辞の楯は芸術、文化、スポーツなどの分野で優秀な業績を修めた個人や団体に贈る。表彰は61回目。贈呈式の日程は今後、調整する。
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