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仙台・エンドーチェーン「よそがやらないことをやる」 時代に合わせ店舗独自色<会社奮闘記@東北>

 合言葉は「よそがやらないことをやる」。商業施設運営エンドーチェーン(仙台市)は仙台・宮城の暮らしを100年近く彩ってきた。食品、アパレル、アニメグッズ…。商品構成を時代に合わせて変えながら独自色を出し、厳しい競争をくぐり抜けてきた。隆盛を築いた2代目社長遠藤養一さん(2022年12月16日、93歳で死去)のお別れの会が27日に営まれるのを前に、老舗の歩みをひもとく。(報道部・土屋聡史)

「カオスな店」

 アニメグッズ、駄菓子、デジタル機器、衣料品、牛丼…。入居テナントに、統一感はまるでない。

 エンドーチェーンが運営する仙台市青葉区の「イービーンズ」はJR仙台駅前で最古参組の雑居ビル。2月の週末、店内は中高生らの若者や中高年、3世代の家族連れら幅広い層が楽しげに行き来していた。山形市の女性会社員(23)は「カオス(混沌)な店。褒め言葉です」と笑った。

 8年前まではカジュアルウエア中心のファッションビルだった。「大胆な方針転換はこれまでもあった」。同社の木村仁一常務(66)は説明する。「柔軟な発想を生かし、変化をいとわない。歴代社長が大事にしてきた企業文化です」

次々と展示会

 創業は1928年。初代社長の故遠藤養吉さんが「誰も手がけていないこと、お客が喜ぶこと」を掲げ、地元の宮城県鹿島台村(現大崎市)で衣料・雑貨店を開いたのが出発点だった。

 太平洋戦争を乗り越え、後に2代目となる長男の故養一さんと二人三脚でスーパーマーケット事業を展開。着実に店舗を増やした。

 64年に現在のイービーンズに当たる「仙台駅前ビル」を開店。69年には「東京下北沢店」で東京進出も果たした。養一さんが社長に就いた78年には専門紙調査「大手小売業売上高ランキング」で東北トップ、全国でも46位に上り詰めた。店は最大48店まで増えた。

北極海から氷山

 地元の暮らしを豊かにしようと、利益は文化事業に投じた。シーラカンスの標本、黄金のファラオ、北極海の氷山から運び出した氷塊…。全国でも珍しい展示会を次々と企画し、お茶の間の…

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