商業捕鯨のミンククジラ、石巻・鮎川で今季1頭目を水揚げ

宮城県石巻市鮎川浜を拠点に操業している商業捕鯨で、今季1頭目のミンククジラが16日、鮎川港に水揚げされた。地元への水揚げは2年ぶりで、漁は順調なスタートを切った。
捕鯨会社の鮎川捕鯨(石巻市)の捕鯨船が亘理沖で体長7・53メートルの雄のミンククジラを捕らえた。午後1時半ごろ、船上で血抜き処理されたミンクが港で捕鯨船からトラックにウインチで引き上げられ、同社の解体場に運ばれた。
鯨肉は17日にも仙台中央卸売市場や石巻魚市場に出荷される。伊藤信之社長は「この辺りでは4、5メートルの小ぶりなミンクが多いので結構大きい。生肉は最高なので、地元の方を中心に食べてほしい」と話した。
ミンクは春になるとイサダやメロウドといった餌を求めて三陸沖に姿を現す。昨季はミンクの姿が見られず、鮎川港への水揚げはなかった。今季は海水温が高くクジラの動きが活発になっている可能性があり、例年4月上旬からの漁期を早めて今月15日に始めた。
水産庁が算出した今季の捕獲枠は136頭。漁は三陸沖や八戸沖、釧路沖などで季節ごとに漁場を変えながら秋ごろまで続く。


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