釜石最後の復興ハード事業大詰め 津波避難階段、3月中に完成

岩手県釜石市両石町の水海地区で津波から逃れるための避難階段整備が大詰めを迎えている。東日本大震災からの復興に関連する最後のハード事業で、完成は24日ごろの見込み。震災から12年を経て、全ての復興工事が完了する。
避難階段は水海集会所の北側にあり、市道と三陸沿岸道両石トンネル電気室の近くを結ぶ全長約21メートル。高低差は約12メートルで全61段。階段の上下に扉を設け、普段は通行できない。緊急時のみ解錠して駆け上がれるようにする。夜間の避難に備え、足元を照らす照明も設置する。
市建設課によると、市道を一部かさ上げして避難道路とするための工事が昨年3月まで続き、その効果促進事業として階段整備を計画したため、遅くなった。事業費は約2000万円。
ハード事業が完了する一方、市は新年度以降も被災者の見守り体制の構築や心のケアなどの支援事業を継続する。
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