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農山漁村女性活躍表彰・地域子育て支援部門 東松島の石森さと子さんに優秀賞

賞状を手に松川組合長(右)と記念撮影する石森さん

 2022年度農山漁村女性活躍表彰(農山漁村男女共同参画推進協議会主催、農林水産省など後援)の地域子育て支援部門で、東松島市食育推進協議会長の石森さと子さん(59)=東松島市牛網=が優秀賞(経営局長賞)に選ばれた。農山漁村の女性を対象にした全国規模の表彰事業での受賞は、県内の個人では初めてで、団体を含めても2例目。石森さんは喜びをかみしめながら今後の活動にも意欲を見せている。

 女性活躍表彰は、農林水産業や農山漁村の活性化、女性参加、地域の子育て支援などに尽力している個人、団体をたたえる。従来の農山漁村の女性を対象にした各種の全国表彰事業を17年度に一本化し「女性地域社会参画」「若手女性チャレンジ」といった5部門を設定している。

 石森さんは、いしのまき農協女性部の役員として、小中学生への食農教育を東松島市内に定着させたほか、食のイベント「食べメッセ」で防災レシピの紹介などに取り組み、世代を超えた子育て支援を推進。14年には市食育推進協議会長に就き、食育講座や調理実習のほか、新型コロナウイルス禍では交流サイト(SNS)での情報発信による市民への食育活動を展開したことなどが評価された。

 石森さんは27日、いしのまき農協本店(石巻市中里5丁目)を訪れて松川孝行組合長に受賞を報告。松川組合長は「本人の気持ちはもとより、家族、組織などの協力があってこそできる活動だと思う。これからも期待している」とたたえた。

 石森さんは「3人の子どもが野菜嫌いの偏食で、丈夫に育てなければならないと改善に向けて取り組んだのが食育活動につながった」と説明。「今後も食育活動が地域全体に広がるようレベルアップを目指し、地道に頑張っていきたい」と語った。

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