「おくのほそ道」足跡たどるデジタルマップ 岩手・一関の10キロ分完成
岩手県一関市の観光ガイド団体「いわいの里ガイドの会」は、俳人松尾芭蕉が「おくのほそ道」で歩いたとされる同市のルートのうち約10キロのデジタルマップを作った。市販やインターネットの地図では道が表示されないルートも示し、現地を知らない人も芭蕉の足跡をたどれるようにした。

ガイドの会を含む岩手、宮城両県の9団体でつくる「芭蕉の道・案内人協議会」は、宮城県登米市から一関と岩手県平泉町を経て宮城県大崎市に至る計約150キロで、芭蕉の旅程のデジタルマップ化を分担で進めている。本年度内に完成する見込み。
ガイドの会が作ったマップはJR一ノ関駅から岩手、宮城両県境付近の吉目木坂(宮城県栗原市)間。芭蕉が平泉を訪ねた後、一関から大崎市岩出山に向かったルートと考えられており、奥州街道の脇街道(脇往還)の旧迫街道をたどる。
マップはスマートフォンでQRコードを読み込み表示。市販の地図で道がない場所も、地元住民が草刈りをするなどし通行できるという。ルート上に16のポイントを設け、分岐点や碑文、一里塚跡などの解説文や写真を載せた。
ガイドの会によると、新型コロナウイルス禍以降、少人数のガイド希望が増えたものの対応が難しく、ガイドの帰宅手段確保にも悩み、地域課題解決を支援する開発管理技術研究所(一関市)と一関高専教授の技術支援を受け、マップを完成させた。会の白沢剛一顧問は「多くの人に訪れてもらい、マップを利用してほしい」と呼びかける。

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