昨夏、南九州を訪れた。出会った人に「東北の仙台から来ました」とあいさつをすると、「私は水俣から」と返された。地名から水俣病を連想したことが顔に出ていたようで、「そうそう、あの水俣病の」と苦笑いされた。
水俣病が知れ渡ってから、地元の名前を出すたびに「あの公害で有名な」「水俣病の患者だろうか」という…