閉じる

蚕が紡ぐ交流の糸 小2男児が都心マンションで育む<ほっとタイム>

ロビーで飼育している蚕の幼虫を見守る三浦君(中央)ら

 近所付き合いが希薄になりがちな都市部のマンションで、ある昆虫が交流の糸を紡いでいる。仙台市青葉区広瀬町のマンション1階ロビーに置かれた飼育ケージの中にいる蚕7匹だ。

 育てているのはマンションに住む小学2年の三浦翼君(8)。1歳前後の時から昆虫好きで、毎日触れる図鑑を通して蚕に興味を持った。母ちえ子さん(41)にお願いして4月に飼い始めた。

 「成長を見るのが一番の楽しみ」とはにかむ。蚕は農薬が使われた桑の葉は食べないグルメな昆虫で、餌のあげ方に気を使う。蚕が食べてくれる桑の葉探しに苦労することもあったが、提供してくれるマンション住民もいる。

 以前、カブトムシがロビーで展示されていた。今回の蚕も昆虫好きの三浦君の思いをくみ、マンションの管理人がロビーに置くことを提案し、実現した。

 蚕の世話をしていると毎日、住民が声をかけてくれる。メールや手紙も届いた。ちえ子さんは「飼育を通して蚕が翼に人の優しさをつないでくれた」と目を細めた。(報道部・中村楓)

関連リンク

関連タグ

最新写真特集