<防災士記者 備えのコンパス3(1)>水に落ちたら浮いて待て
暑くなり、川、湖、海など水辺が恋しい季節を迎えましたが、同時に水難事故が増える時期でもあります。誤って水に落ちたときを想定し、一般社団法人水難学会は「浮いて待て」を合言葉に、学校などで背浮きや浮具を使い、救助までの時間を稼ぐ方法を教えています。
背浮きのこつは、あおむけになって力を抜き、自然に手足を広げます。少し顎を上げて口と鼻を水面から出し、肺に空気をためます。ペットボトルなどの浮具があったら胸の上に置き、手を添えます。
周囲の人の役割も大事です。溺れている人を見掛けたら、浮具を渡して「浮いて待って」と背浮きを促してください。消防署の119番や海上保安庁の118番に連絡し、「助けを呼んだよ。頑張って」などと励ましましょう。
万が一に備え、床の上で姿勢の確認を。(須藤宣毅)
5月は地震、6月は大雨と、各地で自然災害が相次いでいる。日常にも水の事故、熱中症などのリスクがある。防災士でもある8人の記者が、イラストとともに身を守るポイントを紹介する。連載の第3弾。
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