「地元の宮城・塩釜を元気に」　洋菓子店「ハウフル」開店

ワークスペースを併設　イベントや絵画教室計画

　宮城県塩釜市北浜に洋菓子店「スプリングワークス菓子屋ハウフル」がオープンした。ワークスペースを併設し、イベントを定期開催して地域活性化を目指す計画もある。店主の釣舟貴代さん（５８）は「地域を元気にしたい」と意気込んでいる。

　赤い看板が目印で、マフィンや焼き菓子約１０種類に加え、カヌレやベーグルなどを日替わりで提供。塩は全て塩釜産の藻塩を使う。菓子作りから接客までをほぼ一人で切り盛りする釣舟さんは「大量生産が難しいからこそ一つ一つ丁寧に作り上げる」と話す。

　市内などの洋菓子店に勤めていた際、塩釜でシャッターを閉めたままの店の多さが気にかかっていた。国道４５号沿いの空き家を改装し、念願だった菓子店を５月１３日に開業した。

　約９・６平方メートルのワークスペースでは、駄菓子屋イベントや絵画教室などを開き、市民らが楽しめる場にしたい考え。「子どもからお年寄りまで気軽に通える店を目指したい。人が動けば街全体が活気づくはず」と期待する。

　営業時間は午前１０時～午後６時。売り切れ次第終了。火曜、水曜定休。