<防災士記者 備えのコンパス3(3)>天候回復後も情報確認、収集を
台風や前線が通り過ぎ、雨がピークを越えると、ひと安心すると思います。しかし油断は禁物。まだ災害の危険が残っています。
川の上流で大雨が降っているかもしれません。川上から大量の水が川下に流れ込む恐れもあります。2019年の台風19号の際、宮城県大郷町では大雨特別警報解除の2時間後、吉田川の堤防が決壊しました。
長雨の場合、それほど強い雨でなくても、雨量が基準を超えると、水を含んだ斜面が崩壊する可能性が高まります。21年7月に静岡県熱海市で土石流が発生した時、激しい雨は降っていませんでした。
天候が回復しても国土交通省の「川の防災情報」、気象庁の危険度分布「土砂キキクル」などで防災情報を確認してください。川の上流に知り合いがいたら、情報収集の一環で電話してみるのもいいかもしれません。(坂田奈緒子)
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