AI活用のデータ分析精度競う 仙台銀行の寺里さんが地域金融部門で入賞
生成人工知能(AI)によるデータ分析の精度を競う大会「第1回金融データ活用チャレンジ」で、仙台銀行経営企画課の寺里亮平課長代理(34)が地域金融機関部門で9位に入賞し、仙台市青葉区の同行本店で表彰式があった。
大会は、金融業界のデータ活用の標準化などを目指す一般社団法人金融データ活用推進協会(東京)が主催。大手IT企業や金融機関のデータ分析担当者ら1658人が参加し、銀行口座の預金残高や入出金状況、属性など用意された仮の顧客情報を基に、1月下旬から3月上旬にかけて住宅ローンの延滞を予測するAIを開発した。
9日にあった表彰式で協会の岡田拓郎代表理事は「100を超える金融機関が参加した大会で優秀な成績を収めた。東北では(福島銀行に次ぐ)2位、宮城県では1位となった」とたたえた。
寺里さんは大会で90%近い予測精度を記録。「期限ぎりぎりに入金したり、口座からの出金額が細かかったりするなど、日頃の業務で感じた滞納者の傾向を念頭に、試行錯誤しながらAIのモデルを組み上げた」と振り返った。
寺里さんは昨年4月から1年間、仙台銀と連携関係にあるSBIグループに出向していた。
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