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SNS使い、災害情報共有 宮城・美里で「むすび塾」 スポ少団員ら意見交換

災害時のSNSの活用について意見を出し合った参加者=24日、宮城県美里町青生コミュニティセンター

 河北新報社は24日、通算110回目の防災ワークショップ「むすび塾」を宮城県美里町の青生コミュニティセンターで開いた。美里町を拠点に活動している少林寺拳法宮城美里スポーツ少年団の指導者、中学生、保護者の7人が参加。宮城県北部を中心に被害が相次いだ2022年7月の大雨の様子と当時の行動を振り返り、災害時の交流サイト(SNS)の活用について意見を交わした。

 助言者として東北大災害科学国際研究所の菅原大助准教授、田辺亜澄助教が参加した。22年7月の大雨では美里町笹舘の蜂谷森団地が浸水したほか、大崎市や宮城県涌谷町で河川の堤防が決壊した。

 スポ少のメンバーは64人で、美里町、大崎市、宮城県加美町、石巻市などから自治体をまたいで練習に参加している。大雨の際は、通信アプリLINE(ライン)などを使って災害、防災情報を共有した。

 スポ少を指導する阿部恵副支部長(54)は「ラインは写真が添付でき、読んだことも確認できる。保護者向けのグループを使い、安否確認や冠水、断水の情報発信をした」と振り返った。

 災害時のSNSについて菅原准教授は「アクセスできない小学生や高齢者をどう取り込むかが大きな課題だ。防災マップなども組み合わせ、一人一人に役立つ情報が行き渡るようにしなければいけない」と語った。

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