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(685)蜩(ひぐらし)を思へばつくつく法師鳴く/小檜山繁子(1931年~)

 強い日差しの照りつける夏の盛りには、みんみん蝉(ぜみ)や油蝉などの夏蝉の鳴き声が賑(にぎ)やか。酷暑が続いた今年はなおさらだが、秋の蝉の声が待ち遠しかった。「カナカナカナ…」という蜩の声を聴けば、もの悲しくも風情ある秋の涼しさで心が満たされてゆく。そんな期待の中を「ツクツクホーシ」と鳴きだした法師…

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秀句の泉

 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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