<記憶の素描(24)芥川賞作家・石沢麻依>角パンたちの秋
浅い眠りの中、突然奇妙な木琴の旋律が降り注いできた。誰かが面白がって、木の鍵盤にマレットを滑らせているような音。朝もまだ灰色に寝ぼけているのに、音楽性のない木琴の音は執拗(しつよう)に夢をたたいてくる。
泊まり客用の部屋から眠気を引きずりつつ出ると、友人のKが朝食用のミルク角パンを籠に並べていると…
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