路線バスの発着時間、覚えやすく 石巻市内2区間でパターンダイヤ導入
石巻市内の路線バスを運行するミヤコーバスは、JR石巻駅を基点とした東西の重要区間で、運行間隔を30~60分にそろえるパターンダイヤを導入した。ばらつきのあった発着時間を平準化することで乗客の利便性を高める狙い。市総合交通計画に基づく地域公共交通の見直しの一環として、市が導入を要請した。
ダイヤを変更したのは石巻駅とイオンモール石巻(石巻市茜平4丁目)、石巻駅とJR渡波駅をそれぞれ結ぶ区間。全体のダイヤ調整、一部路線の経路の見直しを図り、パターンダイヤ化した。
これまで平日で12~75分間隔だった石巻駅-イオンは、平日がおおむね30分、土日祝日は60分間隔に設定した。これまでの3路線に加えて日赤線も一部の便でイオンへの乗り入れを始めた。
平日が11~67分間隔だった石巻駅-渡波駅も、平日はおおむね30~60分に1本、土日祝日は60分に1本の間隔にした。鮎川線のうち渡波駅を経由する便数を増やした。
パターン化によって停留所ごとの発着時間は覚えやすくなる。従来は間隔が短過ぎて同区間のバスが連なって走るケースもあったという。市地域振興課の担当者は「利用者の増加やスムーズな運行につながってほしい」と期待した。
路線バスでは、石巻駅発着で市中心部を循環する山下門脇線の運行も見直し、東日本大震災後に休止していた門脇(東)回りを復活させた。門脇町地区の復興事業が進んだことや、石巻駅東側の「いしのまき元気市場」や離島航路の発着所を利用する観光客の利便性を考慮した。山下(西)回りと1日4便ずつ運行する。
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