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<東北の本棚>笑顔と交錯、震災の傷痕

◎おらほのふぐすま 鈴木渉 写真・文

 祭りに向かう途上で笑顔を見せる親子、公園で元気よく跳びはねる子どもたち、咲き誇る花々の中で記念撮影をするカップル、漁港で水揚げされた魚を手際よく選別する女性たち。113枚の写真の多くは、福島県内に暮らす人々の何げない日常を映し出す。

 被写体の屈託ない笑顔を見てい

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