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<東北の本棚>混迷の時代、学ぶ点多く

◎文学と政治・黒田喜夫への報告 大場義宏 著

 日本の戦後詩を代表する詩人の一人、寒河江市出身の黒田喜夫(きお)(1926~84年)に向けた、16歳離れた同郷の後輩である著者の素直な敬意が伝わってくる。

 生存の根っこから立ち上るような激しい言葉を紡いだ黒田。貧しい家庭に育ち、成績優秀にもかかわらず、高

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「東北の本棚」は、地元にゆかりの深い著者の本、東北を舞台にした本などを紹介するコーナーです。小説、評論、ルポルタージュ、写真集、絵本など、さまざまな本を厳選して生活文化部の記者が紹介します。

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