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河北春秋(1/16):なぜ同じような被害が繰り返されるのだろう…

 なぜ同じような被害が繰り返されるのだろう。「二十世紀の文明という空虚な名をたのんで、安政の昔の経験を馬鹿(ばか)にした東京は大正十二年の地震で焼(やき)払われたのである」。寺田寅彦の直言を思い出す▼随筆『津波と人間』(1933年)は、安政の大地震(1855年)の経験が生かされなかった関東大震災(1…

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