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地元議会の重鎮だった義父が、娘2人に起こした行為<娘に伝えたいこと 家庭内性被害の告発(上)>

 東北地方に住む30代女性が、地方議員だった義父(昨年12月死去)から娘2人が受けたという性被害を河北新報の取材に明らかにした。対面と電話による計10時間以上のインタビューに応じ、娘と女性の身に起きたことを克明に証言した。女性は「この悪縁を絶ち切りたい」と涙ながらに訴える。ある地方都市で起きた、家庭内性被害の実態を追う。(横山勲、岩田裕貴)=3回続き=

 「ママは頑張ってくれたって、将来娘が誇れる母親でありたくて。それだけなの」

 娘2人が義父から性被害に遭ったという東北在住の由美さん(30代・仮名)。昨年12月下旬に行った顔合わせの対面取材で、当時のノートを見返して涙した。

 ノートには、長女と次女が由美さんに語った性被害の証言メモが殴り書きされていた。

 「本当に(メモ取りは)地獄の作業でした。なんで、こんなことになっちゃったんだろうって」

 由美さんが重い口を開いた。

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