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宮城・鳴子の酒「雪渡り」事業25年目 節目の新酒、味わって祝う

発表会の参加者に雪渡りを注ぐ高橋さん(左)

 宮城県大崎市鳴子温泉産の酒米と伏流水を使った純米吟醸酒「雪渡り」の新酒発表会が10日、同市鳴子温泉の旅館大沼であった。「鳴子独自の酒を造りたい」と事業が始まって25年目。中心メンバーの酒店店主らが節目の年を祝い、新酒を味わった。

 1999年12月、地元の酒店経営高橋佳弘さん(51)が鳴子温泉に酒蔵がないことに疑問を感じ、知人らに声をかけて「純米の会」を結成。翌年、地元の酒米と水を旧三本木町(現大崎市)の新沢醸造店に委託して「雪渡り」を開発した。例年、鳴子温泉の旅館や高橋さんの酒店限定で取り扱ってきた。

 今年は酒米「蔵の華」と花渕山の雪解け水を使って1・8リットル瓶500本を生産。新型コロナウイルス禍で中止されていた発表会を4年ぶりに開いて県内外から会員48人が集まった。

 参加者が料理を楽しみながら酒を酌み交わす様子を目にした高橋さんは「冷害や震災、コロナ禍などで酒造りが続けられるか、飲んでもらえるかと不安を抱えた時期もあった。自分の考えを多くの仲間が支えてくれ、25年も続けられることに改めて感謝したい」と話した。

 400本分は予約で売り切れ、残りは旅館大沼と仙台市内の飲食店で提供する。高橋さんは「これからも鳴子温泉を訪れた方に楽しんでもらえるお酒として造り続けたい」と話した。連絡先は高橋酒店0229(84)7325。

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