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山から見てみた石巻(6) 石巻市南境・トヤケ森山 石巻地方、ぐるりと一望

登ってきた道を振り返ると見える石巻の街並み。360度回転すると、石巻地方が一望できる

 「馬っこ山」の愛称で親しまれている石巻市南境のトヤケ森山。早朝の住宅街に、ひっそりと口を開く道を登ってみた。山頂には石巻地方を一望できる草原が広がっていた。

 砂利道で始まる山道を、くねくね曲がりながら登っていく。傾斜は緩く、足元は舗装になったり、砂利に戻ったりを繰り返す。歩きにくい地面も、運動不足解消にはいい刺激になった。

 汗ばむ体に、道を囲む竹や木々、野草の緑が清涼感を与える。ウグイスの美声は疲れを癒やしてくれた。

 30分ほど歩くと、車が駐車できそうな開けた場所に出た。奥には山頂が見える。頂に続く階段を登り、最後は馬の背のような道を歩ききると、目の前には河北地区が見えた。

 太平洋側に向き直ると、明るくなった空に、目を覚ました街が照らされていた。

 三陸沿岸道を走るトラックや工場の煙-。ミニチュア模型のような風景が、東松島から石巻までどこまでも続いていた。眼下に自宅を見つけ、山頂を後にした。(相沢春花)

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