「天平ほたるまつり」環境に配慮し観察楽しんで　宮城・涌谷で29日開催

　宮城県涌谷町の黄金神社隣の天平ろまん館前で２９日、ゲンジボタルの観察などを楽しむ「天平ほたるまつり」が開かれる。既に神社周辺ではゲンジボタルが幻想的な光を放って舞い、住民たちの目を楽しませている。

　まつりは午後７時開始。涌谷太鼓やオカリナの演奏、ホタルの生態に関する講話もある。実行委員会の達曽部義美委員長（６５）は「水がきれいな場所にホタルは生息する。川にごみを捨てられたこともあり、水辺の環境を考えながら楽しんでほしい」と話した。

　まつりを前に地元の黄金自治会は４月下旬、参道脇の繁殖池にゲンジホタルの幼虫約５０匹を放流。今月１９日に舞う姿が確認され、日没後には神社周辺の水路で５０～６０匹が観察できる。場所によってはヒメボタルもおり、７月上旬まで楽しめるという。

　実行委は駐車場が１００台程度しかなく、乗り合いでの来場を呼びかける。連絡先は達曽部さん０９０（２８４２）３９０９。