サクランボ凶作、JA山形中央会が県に支援を緊急要請
山形県が生産量日本一を誇るサクランボの不作に関し、JA山形中央会は27日、県に対して生産者への支援を緊急要請した。山形中央会によると、今季の取扱量は例年の半数ほどにとどまっており「過去に例を見ない凶作水準だ」という。
折原敬一会長や主産地の7JAの組合長が県庁を訪れ、吉村美栄子知事に要請書を手渡した。要請は高温対策に必要な資材の導入支援、高温耐性品種の早期開発、無利子資金の創設など6項目を求める。
折原会長は「生産者が営農継続を断念することがないよう、支援をお願いしたい」と訴えた。吉村知事は「サクランボは地域経済に深く関係する特別なもの。状況を把握し、しっかりと対応する」と応じた。
今季のサクランボは前年の高温により実がくっつく「双子果」が多発したのに加え、少雨による肥大不足、収穫期を迎えた6月中旬の高温による熟し過ぎで、廃棄となる実も出た。収量は例年(約1万3000トン)を大きく下回り、1万トンを割る見込みだ。
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