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<大観音の傾き(18)>これが対応策です 山野辺太郎

 バスに乗った修司は街なかへと向かっていた。本庁より、大観音のことで打ち合わせをしたいという連絡を受けてのことだった。この日は雨が降っていた。

 かつて岡山に住んでいたころ、雨の街を路面電車に乗って移動…

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