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<東北の本棚>奪われた日常への哀歌

◎ビー玉 沼沢正之 著

 高校卒業後、上京して十数年になる主人公の正和は、遅い夏休みを過ごすため、生まれ育った福島県いわき市の小さな漁村・薄磯に帰った。古里を「何もない退屈な村」と思っていたが、幼い頃か…

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「東北の本棚」は、地元にゆかりの深い著者の本、東北を舞台にした本などを紹介するコーナーです。小説、評論、ルポルタージュ、写真集、絵本など、さまざまな本を厳選して生活文化部の記者が紹介します。

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