宮城・南三陸の志津川で「走らない運動会」秋空の下で200人が汗
住民同士が交流を深める恒例の「走らない大運動会」が5日、東日本大震災の被災者らが暮らす南三陸町志津川の災害公営住宅団地の広場であった。秋晴れの空の下、子どもから高齢者まで約200人が一緒に汗を流した。
町民でつくる実行委員会が主催し、今年で8回目。参加者は4チームに分かれ、1列に並んでボールを受け渡すリレーやお尻で風船を割る「ケツ圧測定」など、走らずに楽しめる5種目に挑戦。ハーフタイムには全員でダンスを踊った。
近くにあるあさひ幼稚園の園児も参加し、手作りのトーチを掲げた聖火リレーや選手宣誓をして盛り上げに一役買った。運営は南三陸高情報ビジネス科の生徒や町社会福祉協議会の職員が担当した。
実行委員長を務めた同町戸倉の三浦ひろみさん(69)は閉会後、「子どもも大人も一緒に楽しんでパワーをもらえた。震災後は町民が参加する運動会があまりなく、コミュニケーションの場がもっと広がればいい」と話した。
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