自慢の味 4店食べ比べ 横手やきそばフェスティバル(秋田)<お出かけ 秋の東北>
小正月行事「かまくら」と並び、今や秋田県横手市の代名詞といえるB級グルメ「横手やきそば」。4店の味を食べ比べできる「横手やきそばフェスティバル2024」(実行委員会主催)が28、29の両日、同市の秋田ふるさと村で開かれる。
独特の味わい
横手やきそばは、麺に半熟の目玉焼きを載せて福神漬けを添えるのが特徴。横手やきそば暖簾(のれん)会に加盟する29店が提供している。味の決め手は、ウスターソースをベースにした「だしソース」。店ごとに工夫したソースがもっちりとした食感のゆで麺に絡み、独特の味わいを醸し出す。
一昨年まで「横手やきそば四天王決定戦」として、予選を勝ち抜いた10店が競い、来場者の投票で四天王を選出してきた。昨年、横手やきそばが文化庁の「100年フード」に認定されたのを機に、横手やきそばを楽しみながら魅力に触れる参加型イベントに衣替えした。
ふだん味わえないアレンジレシピが楽しめるのも、フェスティバルならではの楽しみ。実行委が公募し、今年は「彩りきのこ」「トマトソース」「麻婆」「横手オムやきそば」の4種類が登場する。
会場では、やきそば作りを体験できるほか、秋田県のご当地グルメの本荘ハムフライ(由利本荘市)、男鹿しょっつる焼きそば(男鹿市)のブースも開設される。
歴史 70年以上
横手やきそばは70年以上の歴史を持ち、かつては駄菓子屋で扱うおやつとして親しまれてきた。2009年、横手市で開かれたB級ご当地グルメの祭典「B-1グランプリ」でゴールドグランプリを獲得すると、知名度は全国区になった。
暖簾会理事長で実行委委員長の三浦勝則さん(56)は横手やきそば作りに27年間携わり、人気の広がりを実感してきた。
昨年は2日間で約9000人が訪れたフェスティバル。今年も、魅力に引かれて県内外から大勢のファンが集まるはず。三浦さんは「来場者もスタッフも大いに楽しむ祭り。横手やきそばの魅力に触れてほしい」と呼びかける。
(横手支局・相沢英幸)
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メ モ 1食(ハーフサイズ)500円。4食分の前売り券(4枚つづり、1800円)は、横手市かまくら館で販売。開催時間は両日とも午前10時~午後3時。秋田ふるさと村まではJR横手駅からバスがある。連絡先は「横手やきそばフェスティバル2024」実行委0182(33)7111。
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