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73年前の宮城の街を生き生きと 米軍医が写した写真展、石巻で10月28日まで

米軍医が1951年の宮城を写した作品が並ぶ会場
矢本町(現東松島市)の駄菓子屋前で撮影された子どもたち
行商人がにぎやかに店を広げた石巻市の街角の写真

 米軍医が戦後間もない1951年に宮城県内各地を撮影した写真展「73年前の石巻&宮城」が、石巻市中央2丁目の「人とアーカイブの交差点」で開かれている。

 石巻市のNPO法人石巻アーカイブの主催。軍医だったジョージ・バトラーさんが石巻や東松島、仙台を訪ね、風景と人々を被写体にした約200点が並ぶ。人馬と自転車が行き交う街や、笑顔で遊ぶ子どもたち、機械が導入される前の農漁業など当時の風物が生き生きと写し取られている。

 作品はバトラーさんの長男アランさんが印刷し、今年5月に法人に寄贈した。A2ほどの大判のカラー写真が多く、来場者は看板の細かい字や人物の表情を興味深そうに眺めていた。

 石巻アーカイブ代表理事の小野寺豊さん(65)は「東日本大震災の津波で失われた風景もある。当時の北日本の文化と暮らしを伝える貴重な写真群を見てほしい」と呼びかける。

 10月28日まで。開館は金-月曜の午前10時~午後5時。連絡先は小野寺さんのメールdera@wecando.co.jp

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