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こけしのアイスにカップ温麺… 宮城・白石の「道の駅」活用策 中学生が柔軟な発想で提案

 宮城県白石市白石中(生徒332人)の3年生が、市が大平中目地区に整備する道の駅しろいし(仮称)の活用法を市幹部らに提案した。「白石市地域づくり活動」と銘打った総合的な学習の一環としての取り組み。市の特産品や姉妹都市を結ぶ地域の名産品を取り扱うアイデアなどをスライドを使って披露した。

道の駅の活用法を提案した白石中生による発表会

 5人一組で組んだ18班のうち、校内での選考を通過した上位3班が代表して、市役所で発表した。

 プラスチックカップの中に白石温麺(うーめん)と、カットした野菜、たれを入れて交ぜて食べる商品の提案、伝統こけしを模した容器を使ったアイスや飲み物など、市の特産品を生かした新たな名産品を考案した。

 また、修学旅行で訪れた姉妹都市の神奈川県海老名市にある東名高速道路の海老名サービスエリアを参考に、商品やレジ、食堂の配置など、回遊性を持たせる構想を紹介した。

 半沢芳典教育長や市内の産直施設「おもしろいし市場」の谷津寿久店長ら6人のアドバイザーからは「道の駅から市中心部に客を誘導する発想がいい」「白石だけでなく県全体を巻き込んだり、姉妹都市との交流にも触れたりした着眼点が良かった」などの意見が出た。

 白石温麺の各メーカーごとの強みやお勧めの食べ方を一覧表にするなどのアイデアを出した班の佐々木海煌( みりや )さん(15)は「白石のいい所を道の駅に生かしてほしい」と振り返った。

 半沢教育長は「大人では気付かない柔軟な発想が素晴らしかった。古里を見詰め直す機会になっただろう」と評価した。

 道の駅は2027年夏の開業を目指す。白石中生による提案発表は3日にあった。

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