大正ロマン漂うカフェで至福の時間　秋田・大仙の「旧池田氏庭園」の洋館で毎週土曜開催

　秋田県大仙市の国指定名勝「旧池田氏庭園」にある大正時代建立の洋館で「大正ロマンカフェ」が今月の毎週土曜に行われている。

　初日の５日は市内外から計２０人が参加。ガイドの案内で園内を散策し、普段は公開しない洋館２階でコーヒーとスイーツを味わった。予約受け付けは終了している。

　国重要文化財の洋館は県内初の鉄筋コンクリート造りとされる。各部屋にシャンデリアが設けられるなど豪華な造りが特徴で、参加者は洋館の重厚さと窓から眺める庭園の景色を楽しんだ。

　大仙市のホテル従業員戸嶋昂成（たかなり）さん（３０）は「庭園を散策し、重文の洋館でコーヒーを飲むというぜいたくな時間を過ごせた」と話した。

　庭園は、東北三大地主といわれた池田家が明治・大正時代に整備した。東京ドームに匹敵する面積があり、高さ４メートルの雪見灯籠や滝などが見どころ。

　池田家の功績を伝える活動をする池田家顕彰会が、名勝指定と顕彰会設立がともに２０年を迎えた記念として初めて行った。庭園入場料は３００円（高校生以下無料）。