斎藤清さん代表作「会津の冬」を考察、会津の冬景色に生活の気配描く 福島・柳津で展覧会
福島県会津坂下町生まれの画家斎藤清さん(1907~97年)の代表作「会津の冬」シリーズについて考察する展覧会「再考・会津の冬 第II期そして、故郷の表象(イメージ)となる」が同県柳津町の斎藤清美術館で開かれている。11月10日まで。
「会津の冬」シリーズの版画のほか、柳津町に移住後に地元の子どもたちを鉛筆で描いたスケッチ、春や秋の会津、冬の米国や奈良などを表現した作品約80点が並ぶ。
小さいころに故郷を離れた斎藤さんは生前、「会津の冬を描くのは郷愁ではなく、構図だ」と話していたが、雪や建物の中に人物や洗濯物などを描き、生活の気配を感じる作品も多い。伊藤たまき学芸員は「描く原動力はやはり古里への思いだったと思う」と話す。
午前9時~午後4時半。観覧料は一般510円、高校・大学生300円。休館は毎週月曜(11月4日を除く)と11月5日。連絡先は斎藤清美術館0241(42)3630。
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