(1042)洗濯機さみしく回す銀河など/対馬康子(1953年~)
洗濯をしていること以外、具体的な描写はありません。銀河なので時間は夜でしょうか。周囲に人影はなく、ひとりで渦を見つめているようです。「銀河など」の解釈はさまざまですが、銀河なんてどうでもいいや、とか…
関連リンク
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- ・(1040)葡萄(ぶどう)樹下奔馬のごとき漏れ日あり/佐藤鬼房(1919~2002年)
- ・(1039)日溜(ひだま)りは職員室の隅の椅子/鎌倉道彦(1947年~)
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- ・(1037)星は空傷つけるごと冬支度/鈴木総史(1996年~)
「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。