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平安絵巻、観衆を魅了 宮城・栗原で薬師まつり

商店街を練り歩いた藤原一族の行列

 栗原市築館の秋を彩る薬師まつり(実行委員会主催)が3日、築館地区の商店街などであった。平安時代の奥州藤原一族の薬師参り行列を再現したパレードが観客を魅了し、沿道から大きな拍手が送られた。

 パレードには藤原一族の行列やみこし、龍神踊りなど13団体の約480人が参加。藤原秀衡の妻「北の方」役は準しづはた姫の伊藤樹奈さん(19)=栗原市築館出身=が務め、御所車から観客に手を振った。地元の小学生が神楽を舞う「歓待の儀」もあった。

 見物した同市築館の主婦斎藤弘子さん(77)は「天気に恵まれて良かった。パレードも神楽もずっと続いてほしい」と話した。

 薬師まつりは、しづはた姫が京から平泉に向かう途中で病に倒れ、築館の杉薬師如来に祈願し全快したという故事に由来。後に北の方となった姫は杉薬師如来にお礼参りしたという。

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