教会に荘厳な音色響く 仙台でパイプオルガンのコンサート
国際音楽コンクールで上位入賞の経験があるオルガン奏者、椎名雄一郎さん(東北学院大宗教主任)のパイプオルガンコンサートが、仙台市泉区の日本キリスト教会仙台黒松教会で開かれた。
演奏は、J・S・バッハに影響を与えたドイツの作曲家ブクステフーデの「前奏曲ニ長調」など4曲とバッハの「主よ人の望みの喜びよ」など7曲。約70人が体の隅々まで響き渡るパイプオルガンの荘厳な音色に聴きほれていた。
教会は日本のパイプオルガン建造の草分け、故辻宏さん建造の「辻オルガン」を県内で唯一所有している。辻さんから直接指導を受けた椎名さんは「日本的な静かな音色を持つ辻オルガンが近年再評価され、うれしい」と語った。
中家契介牧師(56)は「県内唯一の辻オルガンは地域の宝でもあり、皆さんが楽しめる機会を今後も提供したい」と話した。同教会は来年もコンサートを予定。コンサートは10日にあった。
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