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福島沖のトラフグ試食「ぷりっとしてうまい」 いわきでイベント 生態解説や解体実演も

解体実演を前にトラフグを紹介する料理人

 福島県の水産物を応援しようと、近年漁獲が急増する天然トラフグの試食会が24日、同県いわき市の水族館アクアマリンふくしまであり、親子連れらが料理を楽しみながら生態などを学んだ。

 県水産資源研究所の研究員は「トラフグの生態には不明な点が多い」と現状を指摘。漁獲データに基づき、秋から冬にかけて県沖を南下しているとみられ「水温の上昇とともに多く取られている。分布や移動は水温が大きく影響している可能性がある」と説明した。

 相馬市の日本料理店の料理人らが可食と非可食部分を解説し、解体などを実演。身や皮の入ったみそ汁も振る舞われた。郡山市の不動産業小野寺智さん(48)は「冷凍物と違い、ぷりっとしてうまい。福島の名物になってほしい」と話した。

 福島県沖の天然トラフグの漁獲量は、東日本大震災前に年間2トン程度だったが22年以降は30トン以上に増え、全国有数となっている。相馬双葉漁協(相馬市)のはえ縄漁が大半で「福とら」と名付けてPRしている。

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