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<記憶の素描(38)芥川賞作家・石沢麻依>死者の月を歩く

 時折、墓地へ行こうと思い立つ。イェーナの旧市街の北側に黒ずんだバロック期の教会があり、その周りに庭園めいた様子の墓地が大きく広がる。少し遠くまで歩き回りたい時にぴったりの場所だ。墓地を散歩コースに組…

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記憶の素描

 仙台市出身の芥川賞作家石沢麻依さんのエッセーです。ドイツでの生活で目にした風景や習慣の妙、芸術と歴史に触発された思い、そして慣れ親しんだ本や仙台の記憶を、色彩豊かにつづります。

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