宮城・気仙沼流「ジェンダーギャップ解消」発信へ 経営者らが意見交換、1月にアクションプラン発表
経済界や地域社会の男女格差解消に取り組む宮城県気仙沼市の官民連携組織「市ジェンダーギャップ解消プロジェクト」は、同市の市民健康管理センターすこやかで経営者向けセミナーを開いた。
水産加工業や建設業の経営者、市役所人事担当者ら約20人が参加。女性の就労を支援する「Will Lab」(ウィルラボ、東京)の小安美和社長を招き、「間違いだらけの『女性活躍』~気仙沼流成功事例をつくろう~」と題したワークショップを実施した。
小安社長は、市内の女性従業員を対象に実施したセミナーで吸い上げた課題を提示し、参加者と気仙沼流のジェンダーギャップ解消方法について議論。経営者からは「従業員と定期的に面談し、なりたい将来像を明確にしてもらう」「官民で成功事例を共有する場を設ける」といったアイデアが出された。
経営者から募った意見を基にプロジェクトのアクションプランをまとめ、来年1月に開催するシンポジウムで発表する予定。
セミナーでは、市が事業所1503社を対象に実施したアンケート(回答率32・8%)の結果報告もあった。女性活躍推進に取り組んでいるかどうかを尋ねた項目では、約50%が「取り組んでいない」と答えた。課題としては「新規採用者の女性の割合を高めたいが、応募がなかなか来ない」「性別にとらわれない配属や仕事の割り振りが十分にできていない」といった回答が上位を占めた。
セミナーは11月27日にあった。
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