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虐待被害への支援語る 宮城・大崎でシンポジウム

虐待の影響と支援の在り方を話し合ったシンポジウム

 第16回虐待防止・県北シンポジウムが、大崎市役所であり、虐待被害に対する支援の在り方などを関係者が話し合った。

 基調講演した東北会病院(仙台市)の村田祐二副院長は、虐待が子どもに与える影響を挙げた上で「虐待した親にも居場所が必要。加害被害の構図ではなく、生育歴、夫婦関係、貧困といった地域や社会の問題の観点から見る必要がある」と指摘した。

 パネル討論で仙台弁護士会子どもの権利委員の花島伸行弁護士は、ドメスティックバイオレンス(DV)と児童虐待にそれぞれ対応する機関が連携する必要性を訴えた。キャプネット・みやぎ(仙台市)の鈴木俊博事務局長は「暴力を受けた子どもの無力感は計り知れない。『弱くていい、失敗していい』とつながり、認め合うコミュニティーが大事」と話した。

 シンポジウムは11月23日にあり、約40人が参加し、オンライン視聴もあった。

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