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許せぬ盗撮、狙われやすいのは何段下? 宮城学院女子大生が実験結果発表 「対策と服装の自由の両立を」

実験結果を発表する小沢さん(右)と上部さん

 「エスカレーターでの盗撮は何段下から狙われやすい?」「制服のスカートは何回折ると危険?」。盗撮被害の防止に役立てようと、宮城学院女子大学芸学部の1年生7人が、段差とスカートの長さの関係性を調べる実験をして、結果をまとめた。学生らは「盗撮のリスクを知り、対策と服装の自由を両立させたい」と説明する。(編集部・小関みゆ紀)

 エスカレーター5段分の段差を教室に作り、制服姿の女子に見立てたマネキンを最上段に立たせた。犯人役の学生は内カメラにしたスマートフォンを膝に置き、片足を1段上に上げる典型的な盗撮の手口を再現。スカートを短く巻き込む回数と段差ごとに撮影できる範囲を調べた。

スカートを折り込んだ回数と軸足がある階段の段差との関係

 実験結果は写真の通り。軸足が2段下にあった場合、マネキンのスカートを折らなくても下着が写った。スカートを2回以上折ると、5段下からでも下着を撮影でき、盗撮のリスクが高まることが分かった。

 実験に参加した小沢尚奈さん(18)は「こんなに見えるとは予想外。ぞっとした」と驚く。犯人役で撮影した上部和奏さん(19)は「うまく撮影できると達成感があった。スリルを求めて盗撮する人もいると聞いて分かった気がする」と振り返った。

 実験は、学芸学部の大橋智樹教授(応用心理学)の講義の一環。春にテーマを考え始め、11月に実験を実施。関連データなども集め、結果を学内外で発表した。大橋教授は「女子学生だからこその着眼点や実験だった」と評価した。

 上部さんらは「短いスカートが駄目ということではない」としながら「後ろを気にするそぶりを見せることなどが予防に有効ということも知ってほしい」と呼びかけた。

実験ではスマホを置いた片足を1段上に上げる典型的な盗撮の手口を再現した

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