(1104)日向ぼこ空腹にして満腹/渡辺誠一郎(1950年~)
部屋の一角や公園のベンチなど、風のない穏やかな日だまりは日なたぼっこにうってつけの場所です。作者も穏やかな時間を過ごしているのでしょう。消化しきった胃の中は空っぽですが不思議と不快感はなく、逆に満腹…
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。