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交通安全活動、44年の輝き 宮城・登米の小野寺さんが緑十字金章を受章 「地域の協力のおかげ」

賞状を手にする小野寺さん(中央)と玉江(右)

妻の玉江さんにも配偶者感謝状

 交通安全活動に長年尽力したとして、登米市の佐沼地区交通安全協会長の小野寺篤朗さん(70)=同市中田町=が、警察庁長官と全日本交通安全協会長の連名による交通栄誉章の最上位「緑十字金章」(交通安全功労者)を受章した。

 小野寺さんは酒小売店を営む傍ら、1981年に地区交通安全協会で活動を始め、2014年から現職を務める。地元の子どもたちが高齢者に交通安全の手紙を渡す「高齢者レター作戦」、国道沿いで地元産リンゴ(アップル)を運転手に配りながら啓発する「マナーアップル作戦」などを通じ、交通死亡事故ゼロと飲酒運転根絶を訴え続けている。

 地元の交通死亡事故ゼロの日数が更新されることに喜びを感じる一方、県内外の死亡事故のニュースに触れるたび「残念に思う。さらに交通安全を訴えなければならない」と気持ちを新たにするという。

 妻の玉江さん(71)にも配偶者感謝状が贈られた。小野寺さんが交通安全イベント出席で不在にする時は、玉江さんが配達業務を引き受ける。「夫は地域の大事な仕事をしている。サポートするのは当然のこと」と話す。

 佐沼署の田村康二署長は「小野寺さんは、私が警察官になる前から活動に尽力している大先輩。これからも協力をお願いしたい」とたたえた。

 署で23日に伝達式があり、表彰状と記念メダルを受け取った小野寺さんは「地元の人たちの協力があったおかげ」と44年間の活動を振り返った。本年度の県内の緑十字金章には小野寺さんら計4人が選ばれた。

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