「せんだいメディアテーク」館長にロバート　キャンベルさん　震災復興支援で東北に縁

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　仙台市は２９日、せんだいメディアテーク（青葉区）の新館長に、日本文学研究者で東大名誉教授のロバート　キャンベル氏が就任すると発表した。任期は４月１日から２年で、非常勤。２０１３年から務めている哲学者の鷲田清一館長は３月末で退任する。

　キャンベル氏は米ニューヨーク市生まれ。１９８５年に来日し、東大大学院教授、国文学研究資料館長を歴任し、現在は早大特命教授。専門は江戸・明治時代の文学。特に江戸中期から明治の漢文学、芸術、思想を研究する。

　仙台市によると、退任の意向を示した鷲田氏を中心に後任の人選を進めていた。キャンベル氏は文芸やアート、メディアなど幅広い分野に造詣が深く、東日本大震災以降は東北の復興を支援する多くのプロジェクトに携わっており、館長就任を打診したという。

　郡和子市長は２９日の定例記者会見で「キャンベル氏が持つ多様な文化への深い理解や豊富な知見、国際的な経験によって、メディアテークでの文化芸術を通じた人づくりや世界に向けた発信を大いに期待している」と述べた。