雪の怪物、すくすく成長 「スフィンクスや恐竜にも見える」 北秋田・森吉山
秋田県北秋田市の森吉山(1454メートル)で、樹氷が見頃を迎えた。厳しい寒さが作り出す「スノーモンスター」は高さ約7~8メートルにまで成長し、観光客を楽しませている。見頃は今月末までの見込み。
森吉山の樹氷は、標高約1200メートル付近に自生するアオモリトドマツに、日本海から吹き付ける水蒸気が凍りついてできる。山麓から樹氷群に近い山頂駅までゴンドラを運行する阿仁スキー場によると、昨年12月上旬ごろに凍り始め、寒波の度に厚みを増しているという。
好天に恵まれた2日は、多くの観光客が散策を楽しんだ。同県横手市から友人と訪れた会社員武田智さん(55)は「イルカやトドのような形の樹氷もあって楽しかった」と話した。
同スキー場では山頂駅に樹氷案内人が常駐。長靴やスノーシュー、ストックを無料で貸し出す。今月の土日祝日には雪上車で巡る「夜の樹氷観賞会」もある。連絡先は同スキー場0186(82)3311。
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