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NiziUに続け!! 仙台発「K-POPアイドル」誕生だ 音楽スタジオが育成プログラム

K-POPアイドル育成プログラムのオーディション

 仙台からK-POPアイドルを誕生させようと、仙台市青葉区の音楽スタジオ「タカハシボイスプロダクション(TVP)」が東京のダンススタジオと手を組み、育成プログラムを始めた。オーディションで選んだ男女13人に歌やダンスのレッスンを施し、韓国の事務所に売り込む計画だ。

男女13人がレッスン、本場に売り込みへ

 「発声(練習)はどれぐらいやっていますか?」「他にどんなジャンルのダンスを踊れますか?」

 TVPで1月19日にあったオーディションには、県内外の10~20代の男女20人が挑んだ。TVP代表の高橋寿和さん(44)ら審査員の前で1人ずつ、アカペラの歌とダンスを披露。K-POPアイドルを目指しているだけあり、韓国語で自己紹介する人も多かった。

 26日にプログラム参加者13人が決定。同市寺岡中2年高見沢里香さん(13)=泉区=は小学1年で見た女性グループ「TWICE(トゥワイス)」のライブに衝撃を受けた。「踊りながら歌うメンバーは、顔を流れる汗まで美しかった。みんなに元気を与える存在に私もなりたい」と語る。

 TVPと組む東京のダンススタジオはK-POP業界とのつながりが深い「マル」。人気女性グループ「NiziU(ニジュー)」や「ILLIT(アイリット)」の日本人メンバーを輩出したことで知られる。

 青葉区のダンススクール「ベティー」も加わった3者で、今月1日から歌やダンスのレッスンを月謝制で実施。3カ月に1回、マルが提携する韓国の事務所約20社に参加者の資料を送付し、デビューへの足掛かりとする。

プログラムについて打ち合わせる高橋さん(左)、SEUNさん(中央)ら

 K-POP業界は近年、日本での人気獲得を狙い、メンバーに日本人を加えるグループが多いという。

 マルの講師で、男性グループ「BTS」などのバックダンサーを務めるSEUN(スン)さん(32)は「自分がどれだけ手足が長く、どれだけかっこいいかを見せるのがK-POPダンス。既存の振り付けのまねではなく、根幹の考え方を教えたい」と強調する。

 ボイストレーナーとして20年以上のキャリアがある高橋さんは「仙台には趣味のスクールはたくさんあるが、プロを目指してトレーニングする場所がなかった。子どもたちが夢に向かって一歩を踏み出せる環境をつくりたい」と話した。

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