宮城学院女子大生、心つかむキャッチコピー作りに挑戦 日本語検定の新聞広告 アイドル寺嶋由芙さんが審査「前向きな作品ばかり」
心をつかむ言葉、どう紡ぎますか。日本語検定の新聞広告で使用するキャッチコピーに、宮城学院女子大2年の冨樫優花さん(20)=仙台市青葉区=の作品「自分磨きに、日本語磨き」が採用された。日本語検定1、2級の資格を持つアイドルの寺嶋由芙(ゆふ)さんらが審査し、最優秀賞に選ばれた。来年3~5月、河北新報などに掲載される予定。
冨樫優花さんの「自分磨きに、日本語磨き」を採用
同校の学芸学部日本文学科は、日本語検定で高い合格者率を誇り、これまでに団体の部の最高賞「文部科学大臣賞」を6回受賞。NPO法人日本語検定委員会(東京)が、より受検者が増えるような新聞広告のキャッチコピー作りを初めて依頼した。
「大学生が日本語検定を受検したくなるコピー」をテーマに7~8月、1人2点まで募集。計53点が集まった。寺嶋さんや深沢昌夫教授(古典文学、芸能)らが表現力や語彙(ごい)力などに優れた上位10点を選出し、今月4日に同校であったワークショップで約70人の学生を前に発表した。
冨樫さんの作品について、寺嶋さんは「語呂の良さで頭に残りやすく、立ち止まらせる力がある」と評価。深沢教授は「人をその気にさせる強いメッセージ性がある」と説明した。
冨樫さんは「ありふれた情報の中で、いかに見た人の記憶に残るかを大切にした。1位に選ばれたことに驚いている」と話した。
講評で寺嶋さんは「(学生が)制作の意図をしっかりとくみ、誠実に取り組んでくれてうれしかった。前向きなキャッチコピーばかりで、伝えるべき芯がぶれていなくて、すてきだった」と語った。
関連リンク
- ・宮城・大崎市が来春開設の日本語学校に37人が応募 県議会定例会一般質問
- ・高校生弁論大会 宮城の2人上位 英語大会で仙台二華の斎藤さん外務大臣賞 日本語大会は松山のラタジさん国際協力機構賞
- ・おいしく調理して台湾知ろう 宮城・大崎で日本語学校開校を控え料理教室
- ・宮城・大崎市 多文化共生に理解深めて 来春の日本語学校開校へ講座 食事や宗教…アジアの生活習慣学ぶ
- ・本州初の公設公営、大崎・日本語学校 25年4月開校 多文化共生の理解に腐心 住民は摩擦懸念、市「丁寧に説明」